美股日报|フィラデルフィア半導体指数が3.6%急騰、AIブームで米国株に再び熱気(10月28日)
- 核心的見解:Anthropicが1.5~2兆ドルの評価額でナスダック上場を目指しS-1を提出したことでAI投資熱が再燃し、半導体株の急騰を牽引。FRBのFOMC会合が開催中で、市場は金利据え置きを予想する一方、12月の利上げ観測が高まっている。暗号資産市場では、ビットコイン現物ETFが純流出を終え、BTCは8万ドルの節目を維持した。
- 重要ポイント:
- Anthropicの上期売上高は163億ドル(前年同期比+1258%)、四半期営業利益が初めて黒字化、純収益維持率は約900%。ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーが主幹事を務め、11月16日の週の上場を目指す。
- フィラデルフィア半導体指数は3.6%上昇し11,482.50ポイントと、約1カ月ぶりの最大単日上昇率を記録。エヌビディア、ブロードコムなど主力銘柄が軒並み堅調で、ナスダックは1.18%上昇。
- FRBの現行金利は3.75%~4.00%。94人のエコノミストは10月の据え置きを予想するが、9月CPIが3.7%に上昇しエネルギー価格が高止まりしていることから、12月の25bp利上げが有力視されている。
- WTI原油は1バレル100ドルを下回った。イランとオマーンがホルムズ海峡の通航枠組みについて協議で進展を見せたため。IEAは第4四半期の世界石油需要が前年同期比日量250万バレル減少すると予想。
- ビットコイン現物ETFは月曜に1.10億ドルの純流入となり、前週の純流出を終えた。BlackRockのIBITが流入の全額を占め、保有量は約814,263BTC。BTCは80,777ドル。
- Strategyは848,517BTC(平均約75,446ドル)を保有し、購入を連続して一時停止。代わりに約2.05億ドルでSTRC優先株を買い戻した。MSCIの新規則により指数から除外される可能性がある。
- リスク要因:FRBの予想外のタカ派姿勢、テック企業の決算不振(MSFT、GOOGLは10月28日引け後に発表)、中東交渉の決裂、BTCの8万ドル割れ。
一、ヘッドライン要約
- Anthropicが正式にSECへS-1書類を提出し、コード「ANT」でナスダック上場を計画、評価額は1.5〜2兆ドルに達する可能性があり、史上最大のIPOの一つとなる見込み。 上半期の売上高は163億ドル(前年同期比+1258%)、Goldman SachsとMorgan Stanleyが主幹事を務め、11月16日の週の上場を目指す。
- 半導体株が2日連続で大幅高、フィラデルフィア半導体指数(SOX)は3.6%急騰して11,482.50ポイントとなり、約1カ月ぶりの最大単日上昇幅を記録。 AnthropicのIPO報道がAI投資熱を再燃させ、NVIDIAやBroadcomなど半導体大手が軒並み上昇し、ナスダックの1.18%高を牽引した。
- FRBの10月27〜28日のFOMC会合が開催中で、金利決定は北京時間10月29日午前2:00に発表される。 94人のエコノミストは金利据え置き(現行3.75%〜4.00%)を予想しているが、9月CPIが3.7%に上昇し、エネルギー価格の高止まりにより12月利上げ観測が強まっている。10月のドットプロットでは年末までの追加25bp利上げが有力視されている。
- WTI原油が6カ月ぶり高値から反落し、1バレル100ドルを下回った。 イランとオマーンがホルムズ海峡の通航再開に向けた枠組み協議を行っており、供給途絶懸念が緩和された。IEAは此前、第4四半期の世界石油需要が前年同期比日量250万バレル減少すると予測していた。
- ビットコイン現物ETFは月曜日(10月26日)に1億1,000万ドルの純流入となり、前週の純流出基調に終止符を打った。BlackRockのIBITが純流入の全額を占めた。 ビットコインは8万ドルの節目を維持し、80,777ドルで推移している。
二、米国株市場とマクロ
三大指数の終値(米東部時間 2026-10-27 16:00)

出所:Yahoo Finance
主なけん引要因: AnthropicのIPOに伴うS-1書類提出がAI投資熱を再燃させ、半導体株の全面高がハイテクセクターを牽引した。ナスダック+1.18%は約1カ月ぶりの最高単日パフォーマンス。ダウ平均はUnitedHealthなど主力株の重しでわずか0.03%高にとどまり、ハイテクからディフェンシブへのスタイル転換の兆候は明瞭ではない。S&P 500は2日連続で上昇して引けた。
マクロとFRB
- フェデラルファンド金利: 現在の目標レンジは3.75%〜4.00%(2026年9月17日の25bp利上げ後に発効、2023年7月以来の利上げ)。
- FOMC会合: 10月27〜28日の会合が開催中で、金利決定は米東部時間10月28日14:00(北京時間10月29日02:00)に発表される。今回は経済予測要旨(SEP)とドットプロットは公表されない。
- 市場予想: 94人のエコノミストの大多数が10月は据え置きを予想。CME FedWatchは此前、10月の利上げ確率を約50%と示していたが、予想を下回る9月の非農業部門雇用統計を受けて市場は12月の追加25bp利上げ予想へと転換した。
- インフレ: 9月CPIは前年同月比+3.7%(10月14日発表)と足元の高値で、エネルギー価格の急騰が主因。8月CPIは前年同月比+3.4%だった。
債券・為替・商品(10-27)

出所:Yahoo Finance API
三、注目銘柄とセクター
1. AI・半導体セクター——AnthropicのIPOが投資熱を点火
- フィラデルフィア半導体指数(SOX)+3.60%、2日連続の大幅高。
- AnthropicのS-1書類では上半期売上高163億ドル(前年同期比+1258%)、四半期営業利益が初めてプラス転換、純収益維持率は約900%と開示され、企業のAIへの支払い意欲の強さが裏付けられた。
- 材料面では、10月26日にIPO報道を受けてハイテク株が一斉に上昇:NVIDIA(NVDA)+2.4%、Microsoft(MSFT)+1.5%、Micron(MU)+3%、Broadcom(AVGO)+2.3%。(出所:Yahoo Finance、Reuters)
- NVDAは10-26終値216.00、時間外217.94(+0.90%)。MSFTは10-26終値532.60、時間外531.33(-0.24%)。
- 注目: MSFTとGOOGLが10月28日の取引終了後に決算を発表予定で、今週のハイテク決算シーズンの目玉となる。
2. 大型ハイテク株——決算週の開幕
- AAPLは10-26終値343.91、時間外347.10(+0.93%)。
- GOOGLは10-26終値316.80、時間外320.58(+1.19%)。10月28日の取引終了後に決算を発表予定。
- METAは10-26終値630.56、時間外620.19(-1.64%)。
- 今週は大型ハイテク決算の集中期間:MSFT、GOOGL(10-28取引終了後)、META、AMZNなどが相次いで発表予定で、市場はAI設備投資の見通しに注目している。
3. 原油・エネルギーセクター——油価下落でインフレ懸念が緩和
- WTIは100ドルの節目を下回り、Brentも同時に下落。
- 要因:イランとオマーンによるホルムズ海峡通航枠組み協議の進展。IEA月報は第4四半期の世界石油需要が前年同期比日量250万バレル減少すると予測。
- エネルギーセクターは圧迫されているが、油価は年初水準を大きく上回っている(年初のWTIは約72ドル)。CPIのエネルギー項目への波及は引き続きFRBの注目点である。
四、暗号資産関連の米国株
4.1 DAT(デジタル資産トレジャリー)企業の動向
Strategy(MSTR)——ビットコイン購入を一時停止、優先株買い戻しが重点に
- 保有状況: 10月25日時点でStrategyは848,517BTCを保有し、累計取得コストは約640億2,000万ドル、平均取得単価は約75,446ドル/BTC。
- 今週の動向: 10月19〜25日の週にStrategyはビットコインを一切売買せず、ATMプログラムによる株式発行による資金調達も行わなかった。ビットコイン購入を連続して停止したまた一週間となった。
- 資本配分の転換: 公司は先週、米ドル現金準備を投入し、約2億500万ドルでSTRCシリーズ永久優先株2,068,459株を買い戻した。他の種類の証券の買い戻しは行っていない。戦略の重点はBTCの積み増しから、優先株価格と株主の信頼の維持へと移っている。
- 此前の購入ペース: 10月中旬には少額購入を再開していた。10月12日の週に250BTCを購入し1億9,200万ドルのSTRCを買い戻し、10月19日の週に約2,200万ドル分のBTCを購入し1億9,300万ドルのSTRCを買い戻した。
- Q3決算の見通し: StrategyはQ3のデジタル資産公正価値利益が約209億ドル(非現金)になると予想しており、主にBTC価格上昇による時価評価益を反映している。公司は近くQ3決算を発表する予定。
- MSCI指数のリスク: MSCIは10月15日に新たな指数規則を正式決定し、Strategyなど暗号資産を中核事業とするDAT企業をMSCI指数から除外する可能性がある。StrategyのMichael Saylor執行会長とPhong Le CEOは此前、この決定を「差別的」政策だと公然と批判していた。
- MSTR株価: 10-26の日足終値は139.82(10-23終値146.01から4.24%下落)。時間外は141.40(+1.13%)。BTCが8万ドル台上方に回復したことが時間外価格の支えとなった。
暗号資産関連米国株のウォッチリストの変動: 今週、DATへの転換を発表したり、準備資産としてBTC/ETHの購入を開始した新規企業はない。Smarter Web Company(英国上場)は此前、ビットコイン・トレジャリー戦略のために1,000万ポンドを調達しており、今後の進展が注目される。(出所:Crypto Times、10月27日)
4.2 広義の暗号資産関連米国株
マイニング企業セクター——BTC回復で時間外に力強い反発

出所:Yahoo Finance API 日足シリーズ
マイニング企業セクターは10-26に市場全体とともに調整したが、10-27の時間外にはBTCが80,777ドルへ回復したことに伴い力強く反発。RIOTとCIFRの時間外上昇率はいずれも10%前後またはそれを超え、マイニング株のBTC価格に対する高い弾力性を示した。
取引所とプラットフォーム

COINとHOODは10-26の通常取引時間に下落したが、時間外にはいずれも小幅に反発。Coinbaseは米国最大の暗号資産取引所として、取引量がBTC価格と高い相関を持つ。
ビットコイン現物ETFの資金フロー
- 10月26日(月曜日): 米国のビットコイン現物ETF全体の純流入は+1億1,000万ドル。BlackRockのIBITのみが1億1,030万ドルの純流入を記録し、他のファンドは当日純流入がなかった。
- 直近1週間の振り返り: ビットコインETFは此前約7億7,400万ドルの純流出を経験した後、10月26日の1億1,000万ドルの回流は資金面の限界的な改善を示す。
- IBITの保有状況: BlackRockのIBITは現在約814,263BTCを保有し、過去累計の純流入は662億4,400万ドルに達する。
- 全体規模: 米国のビットコイン現物ETFの純資産総額は約1,028億4,000万ドル、ETF純資産のBTC時価総額に占める比率は約6.41%、過去累計の純流入は572億9,300万ドル。
- ETH現物ETF: 10月26日のイーサリアム現物ETFの純流入は+1,610万ドル。Solana ETFは純流出-820万ドル。
- 機関の動向: Cathie Wood率いるArk InvestmentはビットコインETFの保有を削減した(具体的な規模は非開示)。BTCが10月の調整を続ける中での出来事だった。
IBIT/FBTCの最新気配値

出所:Yahoo Finance API。IBITとFBTCの時間外の回復は、BTC価格がアジア時間と欧州時間の早朝に強含んだことを反映している。
4.3 規制と会計によるドライバー
- MSCI指数規則の更新(10月15日): MSCIは新たな指数組み入れ規則を正式決定し、暗号資産トレジャリーを中核事業とする企業(Strategyなど)を除外する可能性がある。この規則は「暗号資産の保有を主業務とする」企業が伝統的な株式指数に組み入れられるのに適切かどうかという問題の解決を目的としている。Strategyの幹部は此前、この決定をデジタル資産トレジャリーモデルへの「差別」だと批判していた。
- 影響評価: もしStrategyがMSCI指数から除外されれば、パッシブファンド(ETFなど)はMSTRの売却を余儀なくされ、公司の株価に短期的な売り圧力が生じる可能性がある。ただしアクティブ運用型ファンドは影響を受けない。現在MSCIはまだ除外措置を実行しておらず、具体的な実施スケジュールは未確認である。
- ビットコイン・トレジャリー永久化法案: 米上院銀行委員会は此前28対21の票決で「2026年美国準備近代化法案」を進め、企業によるビットコイン保有に法的枠組みを提供した。同法案の最終採決の時期と内容の修正は依然として進行中である。
4.4 暗号資産関連米国株の連動シグナル
- BTC価格の回復 → マイニング企業の時間外反発: BTCは日中安値の約79,830ドルから80,777ドルへ回復し、RIOT、CIFR、MARAの時間外上昇率はいずれも3%超となり、マイニング株のBTC価格に対する高いベータ特性を示した。
- AnthropicのIPO → AI関連の連動: AIブームの再燃は半導体株を押し上げただけでなく、AI/ブロ


