Odaily Planet Dailyによると、Chainlinkの年次フラッグシップカンファレンスであるSmartConの2日目、円卓討論会「集団流動性:デイオンチェーンソリューションによる流動性と効率性の最適化」において、Broadridge Financialのデジタル資産ソリューション担当グローバルヘッドであるAviad Stein氏、Taurusの共同創設者であるLamine Brahimi氏、DTCCのデジタル資産担当グローバルヘッドであるNadine Chakar氏、Citibankのデジタル資産担当ヘッドであるRyan Rugg氏が、オンチェーンツールが25兆ドル規模のグローバル担保市場で動的な流動性を解き放ち、機関投資家、マーケットメーカー、DeFi参加者がリアルタイムで流動性を最適化できるようにする方法について議論した。
Taurusの共同創業者であるラミン・ブラヒミ氏は、「まずはカストディ・プラットフォームを構築し、次にトークン化プラットフォームを構築するべきです。鍵となるのは顧客間のコミュニケーションと協力であり、一部のグローバルファンドカストディアンがカストディ・プラットフォームから資金を移管することなく、流通市場で証券を取引できるようにすることにあります」と述べています。DTCCのデジタル資産担当グローバルヘッドであるナディーン・チャカール氏は、「これは技術的な問題ではなく、根本的な市場構造と信頼の問題です。決済のファイナリティ、執行可能性、法的承認といった問題は特に重要です。DTCCはSWIFTと連携していますが、相互運用性の向上にはデータ標準と規制標準が不可欠です」と指摘しています。
シティバンクのデジタル資産部門責任者であるライアン・ラグ氏は、シティバンクの資産トークン化の進捗状況について説明しました。ラグ氏は、「シティバンクは、米国、英国、香港、シンガポールという世界の4大通貨圏をターゲットとした『シティ・トークン化サービス』を開始します。今年後半には、さらに多くの支店と通貨のトークン化オプションを展開する予定です。現在、約100社の顧客がこのプラットフォームを利用しており、毎日数十億ドルの流動性を処理しています。これは、シティバンクの1日あたりの取引量4兆~5兆ドルと比較するとまだわずかな割合ですが、現在のコンプライアンス環境を考えると、良いスタートと言えるでしょう。このサービスは今後1~2年で急速に拡大していくでしょう」と述べました。
