ワールド・エクスチェンジ・アライアンス:SECは仮想通貨企業が既存の規則を「回避」することを許可すべきではない
Odaily Planet Dailyによると、世界取引所連合(WFE)は今週、米証券取引委員会(SEC)に書簡を送り、SECが仮想通貨企業に対し「トークン化された」株式の販売を規制免除する計画があるかもしれないと伝えた。これは投資家の利益を損なう可能性がある。
いくつかの仮想通貨企業は、上場株式に連動する仮想通貨トークンを個人投資家向けに販売する計画を立てています。これにより、個人投資家は株式を直接保有することなく、投資機会を得ることができます。しかし、米国でこれらの商品を販売するには、証券会社として登録されていない仮想通貨企業は、SEC(米国証券取引委員会)からノーアクションレターまたは免除を受ける必要があります。
SECのポール・アトキンス委員長は、暗号資産業界の企業が新しいビジネスモデルを実験できるようにするために、証券法の「イノベーション免除」を開発していると述べた。
世界取引所連合(WFE)は11月21日付の書簡で、こうした免除は市場の健全性にリスクをもたらし、投資家保護を損なう可能性があると述べた。WFEの加盟企業には、米国のナスダック証券取引所とドイツのドイツ取引所が含まれる。
WFEのCEOナンディニ・スクマー氏はロイター通信に対し、「SECは、何十年にもわたって市場を保護してきた規制原則を回避しようとする企業に免除を与えることを避けるべきだ」と語った。
SECはWFEの書簡をウェブサイトで公開したが、コメントは拒否した。
WFEは「イノベーションを支持する」と述べ、トークン化を「資本市場の自然な進化」と呼んだ。WFEの技術ワーキンググループの責任者であるジェームズ・オーリフ氏は、「私たちと暗号資産プラットフォームは公平な条件で競争し、同じルールに従うべきだ」と述べた。
トークン化された株式の発行者は、ブロックチェーン技術を株式市場に統合することで取引の効率性を向上させることができると主張している。オーリフ氏は、現在の株式市場は既に非常に効率的であると述べた。(ロイター)
