招商銀行:日本の利上げ再開は世界金融情勢に下押し圧力をかける可能性がある。
2025-12-20 11:32
中国招商銀行が発表した調査レポートによると、日本銀行は12月19日に政策金利を25ベーシスポイント引き上げ、0.75%とした。日本銀行は利上げペースを極めて抑制的に維持する見込みだが、円流動性の反転と日本国債市場の下落は、引き続き世界金融情勢に下押し圧力をかけるだろう。第一に、円キャリートレードは持続的な反転を経験する可能性があり、世界の資産流動性に長期的な下押し圧力をかける可能性がある。2024年末時点で、約9兆ドルの流動性が依然として低金利の円から供給されているとみられるが、日米金利差の縮小に伴い、この流動性は着実に縮小する可能性がある。第二に、日本国債のリスクはさらに高まる可能性がある。短期的には、高市早苗政権は名目GDPの2.8%に相当する補正財政予算を承認した。長期的には、日本は防衛費を名目GDPの3%に増額し、消費税を恒久的に減税する計画である。日本政府の時期尚早な財政拡大姿勢は、市場の懸念をさらに高め、中長期国債利回りの急上昇とイールドカーブの急スティープ化につながる可能性がある。(Jinshi)
